北の病展とは?(展示会コンセプト)

「北の病展」(きたのやまいてん)とは、
北海道にて開催されている、アート展示会です。
うつ病や双極性障害等の心の病(精神疾患)や、 発達障害、
セクシャルマイノリティ(LGBTs)等を抱える作家が社会生活の中で感じる
「生きづらさ」、「社会生活での違和感・不安感」を「アート」という手法で昇華し、
「生きづらさを抱えながら」も「生き続ける事」に向かい合う作家たちが
表現する展示会が「北の病展」です。
「北の病展」は単なる芸術展示を超えて、社会的、心理的な課題に光を当て、
表現を通じて、それらと向き合う事を目的としています。

心の病などで生きづらさを感じている私たちは、困難にぶち当たるたびに
「つらい」、「消えてしまいたい」とぼやきますが、 北の病展はそのような
「生きづらさ」「社会的な疎外感」を否定せず、 それらを抱えながらも、
生き続ける人たちの強さ、個性を肯定し、
北の大地である北海道より、広く発信していきたいと思っております。

近年の日本の社会では精神疾患への正しい理解が進まず、
「何を考えているか分からない」、「怖い」などの偏見や、
差別の目をむけられることが少なくありませんでした。
「北の病展」は精神疾患という「見えない病」を可視化し、
当事者以外にも正しい理解を広め、
多様な視点が存在する社会のあり方を考えるきっかけとなり、
アートを媒体に「生きづらさ」を感じる人たちの声を社会に届けていくことが
できればと考えております。

2025年3月 北の病展主宰(代表) はなび